調査・研究

デンマークの地方自治情報メモ

デンマーク

有毒ガスで食肉加工地区の開発がストップ

2011年11月15日 

コペンハーゲン市の夜の人気スポット、ベステルブロ地区コドビエンの未来が脅威にさらされている。地下のアンモニア施設の安全性に疑問が生じたためだ。
 可燃性で有毒であるアンモニアが、舗装道路の下の管を通じて、冷却システムの燃料として、広大だが今ではほとんど稼働していない食肉加工保存施設に送られている。
 この20年間再開発が行われ、レストラン、バー、ギャラリーなどが同地域に移って来、コペンハーゲンでの創造的活動や、社会的なハブとしての評価が高まってきている。
 しかし、コンサルタント会社COWIによるアンモニアの輸送システムのアセスメントの後、コペンハーゲン市の環境部局、自然環境センターは、COWIが詳細なリスクアセスメントを行うまで、進行中や予定されている一切の開発を中断させた。
 多くの人を集めてのイベントも開催することが禁止された。
 コドビエンはコペンハーゲン市が所有しているが、アンモニアを除去するのには8千万クローネから1億クローネがかかる見込みだ。
 アンモニアのもたらす危険性のため、同地域での経済活動が大きく阻害され、補償金額は1億クローネに到達すると見込まれている。

【出典】コペンハーゲンポスト(2011年11月14日)
http://www.cphpost.dk/news/local/87-local/52507-toxic-gas-stalls-development-of-meatpacking-district.html

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