カテゴリー別アーカイブ: 教育・文化・生活

スウェーデン人たちは学校に満足

2009年01月15日 

 スウェーデンでは、今年は昨年度と比べて基礎学校の満足度が上がっている。スウェーデンのクオリティ指数(http://www.kvalitetsindex.se、参照)の調査はこのような数値を示している。
 コミューンの活動に対する総合的な市民満足度は昨年度とおなじレベルである。同時に政府部門の活動への期待は高まっている。市民満足度は、0–100の指数で示される。2007年度以降、プリスクール、基礎学校、高等学校の満足度どれもが向上しているが、最も向上したのは、基礎学校で65.5から68.2に上昇した。
 「もちろん喜ばしい事で、この一年学校に関する討論が深まり、情報が良く広まっている証かもしれません」とスウェーデン・コミューンおよびランスティング連合(SKL)(*)の会長、ホーカン・ソルマンは述べた。
 その反面、高齢者用住居に対する満足度は昨年度より低下している。
 「私たちはこれを反省し、何が原因であるかを考えなくてはなりません。逆説的ですが高齢者住居に対する信頼度の方はわずかに向上しているのです」とホーカン・ソルマンは述べた。

*英語でSALAR(Swedish Association of Local Authorities and Regions:SALAR)のことを指す。
【出典】スウェーデンの地方自治体協議会(Swedish Association of Local Authorities and Regions:SALAR)のニューズレター(2008年11月18日発行分)
http://www.skl.se/artikel.asp?A=55698&C=2977(スウェーデン語)


研究・革新法案を発表

2009年01月15日 

 2008年10月23日に政府は、研究・革新法案(Research and Innovation Bill)を発表した。これは、各選挙期間ごとに発表され、今後4年間に政府が資金提供する研究の枠組みを設定するものである。
 2009年~2012年をカバーする今回の研究・革新法案においては、資金の追加額が、これまでをはるかに上回る50億SEK(スウェーデン・クローネ)となっている。
 法案の主な内容(50億SEKの内訳)は次のとおりである。

①大学や高等教育機関への配分額の増加
 追加資金のうち、最も多くが大学やその他高等教育機関に割り当てられる。既存の政府資金に加え、新たに15億500万SEKが追加で提供される。また、この追加資金は、大学及び高等研究機関の質に対する評価に基づき配分される。ここでいう質の評価の基準は、大学及び高等研究機関が外部資金を呼び込む能力、出版された学術記事の量及び質、という2つの要素から構成されるものである。

②戦略的投資
 第2次大戦以降、政府が支援を行う基礎研究は、①大学への直接配分、②研究会議(research councils)を通じた配分、という2つの方法により資金提供が行われてきた。
 今回、戦略的投資と呼ばれる新たな第3の資金提供方法が導入される。戦略的に投資することが必要な重要分野(医薬、テクノロジー、気候)に対し、18億SEKの追加資金が割り当てられる。
※なお、政府は、今回の追加資金により、公的セクターによる研究に関する資金援助額の総計は、GDPの1%に相当するものと試算している。

【出典】
・Embassy of Sweden (http://www.swedenabroad.com/News____4847.aspx?slaveid=81542)
・スウェーデン教育・研究省のウェブサイト(http://www.sweden.gov.se/sb/d/6949/a/115809)


ページの先頭へ