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CLAIRメールマガジン vol.165(2016年12月22日)=イギリスのクリスマス

【記事】イギリスのクリスマス

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今回は、イギリスの数あるクリスマス文化から、2つ取り上げてご紹介します。

 

◆「サンタクロース」はパイがお好き?

イギリスでは、サンタクロースのことをファーザー・クリスマスとも呼びます。

実はこの二人は元々全くの別人で、ファーザー・クリスマスは緑色のフード付

きのコートを着て、イギリスの長い冬に春の訪れを告げる象徴でした。時代と

ともに形を変え、20世紀に入るとアメリカの飲料メーカーのクリスマスキャン

ペーンにより「赤い服を着たサンタクロース」が定着し、現在ではこの二人の

名は同じ人物を指すこととなりました。

 

とはいえ、元々別の人物ですから異なる面もあります。ファーザー・クリスマ

スはイギリスの伝統的な菓子・ミンスパイ(ドライフルーツの詰まった小さな

タルト)が大好物とされており、子どもたちは今でもイブの夜に、ミンスパイ

とブランデーを暖炉の前に置いておきます。英国貨物運輸協会によれば、クリ

スマスイブには毎年700万個ものミンスパイが消費されているそうです。

 

◆クリスマスにもワーク・ライフ・バランスを!

色とりどりのオーナメントやギフトが売られるクリスマスショップは見ている

だけでも楽しいものですが、高級百貨店ハロッズでは、なんと8月上旬からク

リスマスショップがオープンしていました。実は、Pricewaterhouse Coopersの

調査によれば、一人あたりのクリスマス消費が主要経済国の中で最も高いのは

イギリス(1,065米ドル)で、アメリカ(776米ドル)を大きく引き離していま

す(2014年発表)。

 

一方、クリスマス当日は、ロンドン市内では24日の夕方頃から続々とレストラ

ンやパブ、ショッピングモールなどの営業が終わり、25日にはホテルなどを除

くほとんどの機能がストップします。驚いたことに、公共交通機関も例外では

なく、バス、地下鉄は始発から全線運休、タクシーは利用可能ですが、追加料

金(4ポンド=約600円)がかかります。

 

観光客にとっては不便極まりないイギリスのクリスマスですが、誰もが少しの

不便さを甘受しながら、社会全体で「ワーク・ライフ・バランス」を体現して

いるところに、私達も学ぶべきところがあるように思いました。

 

(ロンドン事務所所長補佐 高桑)

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