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環境・食糧・農村問題省が新たなゴミ対策パイロット地域を発表

2008年10月24日 

イングランド初の「ゴミゼロ地域(Zero Waste Places)」に指定された新たな6つの地域が、ジェーン・ケネディ環境担当閣外大臣により21日発表された。指定地域には、住宅街にある一つの通りのみというものもあれば、イングランドの1つの地域全域を含むものまである。
ゴミゼロ地域は、家庭であろうと、職場であろうと、コミュニティであろうと、可能な限りゴミによる環境の影響を削減することを目指すこととなる。
このパイロット事業に選ばれた6つの地域は下記のとおりである。
・ロンドンのブレント区――2009年9月までに20の「グリーン・ゾーン」を設置する見込みである。「グリーン・ゾーン」では住民で構成される「グリーン・チーム」を設置し、またごみ削減の取り組み状況を区全体にわたって把握できる地理情報システム(GISシステム)を使った地図の開発などを行う。
・ミルトン・キーンズ市のシェンリー・チャーチ・エンド地域――約1500の一般家屋、2つの学校、商店街の商店を含む地域全体が、一体となって廃棄物やゴミの削減を目指す。
・ノーフォーク市のキングス・リーン地域――チューズデー・マーケットという古い歴史を持つエリア内で可能な限りのゴミゼロ達成を目指す。この地域は、一般企業と家庭が多く存在するが、同時に観光スポットでもあり、多くの市民イベントの拠点でもある。
・ロンドンのルイシャム区――ごみ削減プログラム「エコ・ストリート」を実施する。およそ100戸を対象に、ゴミを削減するための専門家による助言や支援が提供される。
・ピーターバラ市――ごみ削減プログラム「ゼロ・ウェスト・シティ・センター」を実施する。これは、大聖堂広場(Cathedral Square) とそこから延びる3つの通り(Bridge Street, Cowgate, Long Causeway)を中心とした取り組みである。これら対象地域には、200以上の商店、オフィスが入っているクイーンズゲイトショッピングセンター及び市役所や自治体の建物等が含まれる。
・ウェスト・ミッドランド地方――ゴミゼロ地域(Zero Waste Region)を目指す。これは、大量のゴミを排出する企業や団体に着目し、地域一帯をカバーできるゴミ処理施設の必要性を見極め、地域全域において協力を促し、事業ゴミの削減を図るものである。

(http://www.defra.gov.uk/news/2008/081021a.htm)

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