調査・研究

スウェーデンの地方自治情報メモ

スウェーデン

リージョンの創設について

2008年05月06日 

(パイロットリージョンの設置)
・カウンティを廃止しリージョンを新設するにあたり、先行して2つのリージョン(ヴェストラ・ヨートラン、スコーネ)がパイロットリージョンとして試験的に設置された。
・パイロットリージョンの設置にあたり、旧カウンティ地域が合併され、国からの権限移譲が行われた。権限移譲の結果、パイロットリージョンは、従来のカウンティの業務である医療に加え、国の地方支部の業務である地域開発に関する責務を担っている。
・パイロットリージョンの評価期間は、当初の予定より延期され、2010年までとなっている。

(委員会の提言)
・政府に任命された委員会(Committee on Public Sector Resposibilities)が、リージョンを導入した新たな枠組について2007年度に報告を行った。
・提言の中には、直接選挙による代表を構成員とする地域機関をもつ新たな地域制度(リージョン)の創設、国の地方支部は国に関する行政の調整や監督に徹すること、リージョンの数はスウェーデン全体として6~9程度、1つのリージョンの人口は100万人~200万人が望ましいこと、リージョンには最低一つの病院と総合研究機関を備えた大学があること、などが盛り込まれている。

(カウンシルオブヨーロッパの報告)
・カウンシルオブヨーロッパのモニタリングレポートによれば、パイロットリージョンの設置によって、その地域に経済の活性化の効果が認められている。

【出典・参考】
・リージョンに関しての委員会の報告書
http://www.sou.gov.se/ansvar/pdf/Ansvarskommittén%20Sammanfattningeng%20Engelska.pdf
・Council of Europeモニタリングレポート(2005年6月)
https://wcd.coe.int/ViewDoc.jsp?id=889905&Site=Congress&BackColorInternet=e0cee1&BackColorIntranet=e0cee1&BackColorLogged=FFC679

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