調査・研究

オランダの地方自治情報メモ

オランダ

中央政府の財政危機

2010年05月17日 

 2009年の実体経済の財政危機の影響がどれほど大きいかが明らかになった。景気予測と実際の経済成長との差異が2009年以上に大きくなることはないだろう。
 予算案が起草された時には、オランダ経済政策分析局(CBP)の予想では1%の成長が予想されていたが、オランダ経済は2009年中に約4%も縮小した。オランダ経済は、2009年の第1四半期に最も落ち込み、景気は2%以上後退した。
 2009年と2010年の春、内閣は 景気を刺激し支え、消費者と企業の信用回復を図る対策を講じた。政府は経済成長のため積極的な投資を行った。2009年後半には、オランダは国際貿易の経済成長の回復により収益を上げることができた。
 経済危機のため、2009年の 政府の財政状況は悪化した。2008年9月の予算発表日には1.2%の黒字と予想されていたが、結果、GDPの5.3%の赤字となった。これは金額ベースでは370億ユーロに当たる。この内訳は、270億ユーロ(GDPの3.8%)以上は歳入減によるものである。また、政府が行った失業手当や景気対策費の 70億ユーロの追加支出を行った。地方自治体もまた2009年は、当初予算に比して、32億ユーロも多くの負債を計上することとなった。
 予算発表日に提出された予算書と比較して、EMUの負債はGDPの36.9%から60.9%に増加した。増加額は約1010億ユーロ、財政赤字は370億ユーロにも上る。2008年の予算発表日に予算書が発表されて以来、財政部門の介入のため、債務はさらに630億ユーロ増加した

【出典】オランダ政府ホームページ
http://www.government.nl/News/Press_releases_and_news_items/2010/May/12/Government_finances_marked_by_crisis

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