2011年度 ゲーツヘッド

国際交流

2011年度実施事業 ゲーツヘッドセミナー

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1. 事業の概要

■開催日:2011年(平成23年)7月29日(金)
■会 場:ゲーツヘッド市 シビックセンター
■参加者:英国自治体関係者、在英日本政府関係機関、学術関係者、交流団体等 約60名

2. 実施内容

セミナー開会の挨拶で、田良原政隆在エディンバラ総領事が、北イングランドには約600人の日本人コミュニティがあり、日英の連携強化に貢献していることを述べられ、小松市とゲーツヘッド市の姉妹提携20周年をお祝いいただきました。

セミナーは、1872年に岩倉使節団が造船技術等の視察のため北東イングランドを訪問したことを始まりとした日本と北東イングランドとの歴史的関わりについての、大和日英基金・マリー・コンテ・ヘルム事務局長による講演からスタートしました。ゲーツヘッド市のミック・ヘンリーリーダー議員は、英国コマツがゲーツヘッドの地域経済や地域社会を支えてきたこと、今後はデジタル産業、低炭素社会、持続可能なビジネスがゲーツヘッド市の成長のカギであると述べ、英国コマツのポール・ハウ社長が英国コマツの成功として、熟練した労働力と日本企業の技術や品質管理、欧州市場への輸送アクセスの良さあったとし、また、ゲーツヘッド市と小松市の間での友好関係を促進する役割を果たしてきたことを誇りに思うと話されました。また、ジェトロ・ロンドンの有馬純所長が英国は日本企業の主要な投資先であることを述べられ、日本が東日本大震災の復興に取り組む過程の中で、日本の技術と英国の調査能力で両国が戦略的に連携することが大切であることを強調されました。その後、リーズ大学東アジア学科のシィアーク・ホーン氏が1991年から2010年の英国における日本企業の投資について、ダービシャー・カウンティカウンシルのデイブ・ウィルコックス議員がトヨタ自動車のダービシャー進出と豊田市との姉妹都市提携について講演されました。

参加者の意見交換では、日英共通の製造文化が積極的な投資や連携関係につながったという発言があり、地域経済の発展のために自治体、英国で投資を行っている日本企業、関連団体がどのように連携すべきかについて、活発な意見交換が行われました。また、会議に引き続いてレセプションも開催し、フランクな意見交換にも努めました。

3. 講演内容

■挨 拶 在エディンバラ日本国総領事館 田良原政隆総領事
■講演1 大和日英基金 マリー・コンテ・ヘルム氏
「Japan and the North East of England: Past Encounters」
■講演2 ゲーツヘッド・カウンシル リーダー議員 ミック・ヘンリー氏
「Gateshead: Past, Present and Future」
■講演3 英国コマツ 社長 ポール・ハウ氏
「Komatsu UK Ltd. – A Success Story」
■講演4 ジェトロ・ロンドン 所長 有馬純氏
「Business opportunities in Japan」
■講演5 リーズ大学東アジア学科日本研究科 上級講師 シィアーク・ホーン氏
「Spatial Distribution of Japanese Investment in the UK (1991-2010) 」
■講演6 地方自治体協議会欧州・国際委員会委員長 デイブ・ウィルコックス氏
「Learning from the past to create our future」