Japan Local Government Centre (JLGC) London > 調査・研究 > 欧州の地方自治情報 > EU > EUの地方自治メモ > EU地域の将来課題(『リージョン2020』レポート)

調査・研究

EUの地方自治情報メモ

EU

EU地域の将来課題(『リージョン2020』レポート)

2009年03月12日 

 欧州委員会のダヌータ・ヒューブナー地域政策担当委員は12月9日、「リージョン2020—EUの地域の課題分析」を発表した。
 同委の地域政策総局がまとめたこの調査は、EUが将来的に地域レベルで直面する困難を初めて予測分析したもので、4つの主要な問題(グローバリゼーション、人口動態の変化、気候変動、エネルギー問題)に対する地域のぜい弱性を評価している。
 ヒューブナー委員は「経済状況が急激に悪化する中、時代の変化や新たな圧力に対応するためには、柔軟性が高く先を見越した政策が必要なのは今まで以上に明らかだ。我々が直面する大きな問題は程度の差こそあれ、欧州の各地域に様々な形で波及するだろう。『リージョン2020』はこれらの問題が引き起こす恐れのある格差のパターンを示した上で、結束政策の将来設計や投資の優先順位に影響を及ぼすことになる」と述べた。
 報告書は一例として、EUでグローバリゼーションの打撃を一番受けるのは南部や南東部の地域で、反対に北西部(主にスウェーデン、デンマーク、英国、アイルランド)の地域は最も有利な立場にあると分析する。調査結果は結束政策の将来に関する目下の議論に反映される予定だ。詳報は以下のサイトで閲覧できる。http://ec.europa.eu/regional_policy/sources/docoffic/working/regions2020/index_en.htm

【出典】
The European Commission “Regions 2020 – Assessment of the challenges for EU regions” Report: http://ec.europa.eu/regional_policy/sources/docoffic/working/regions2020/index_en.htm
欧州委員会プレスリリース
http://ec.europa.eu/regional_policy/sources/docoffic/working/regions2020/index_en.htm

ページの先頭へ