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CLAIRメールマガジン vol.186(2017年8月10日)=冬の風物詩!英国の花火

2017年08月14日 

【記事】冬の風物詩!英国の花火
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英国の方に日本の花火を紹介する際には、「日本の花火は夏の風物詩である」
という説明を加える必要があります。
というのも、英国では、花火は冬のイメージが強いからです。その理由の1つ
として、英国政府が法律により、公共の場での夜間(夜11時から朝7時まで)
の花火を禁止しているということがあるでしょう(ただし、大晦日、旧正月な
ど例外もあります)。夏は日没が遅く、夏至の頃などは夜10時頃まで明るいた
め、空が暗くなるのを待っていると、時間帯が遅くなってしまうためだと思い
ます。

また、個人が花火を購入しようとする場合、日本ではコンビニやスーパーなど
でも気軽に購入できますが、英国では、10月15日~11月10日、12月26日~31日
、旧正月の前3日間に、認可を得たお店でしか購入することができませんし、購
入者は18歳以上である必要があります。10月15日~11月10日というのは、日本
人にとっては少し中途半端な時期に感じられますが、これには英国の「ガイ・
フォークス・デー」が関係しています。

ガイ・フォークスは、1605年11月5日に当時の国王を殺害するために英国の国会
議事堂を火薬で爆破しようとした集団の1人であり、この事件が未然に防がれた
ことを記念して、11月5日は「ガイ・フォークス・デー」と呼ばれています。英
国ではもともと、この日にガイ・フォークス人形を作り、町中を引き回した後
、夜には焼き捨てるという我々在住外国人にとっては少しぎょっとするような
風習があったそうですが、今では、形を変え、11月5日に英国各地で花火大会が
行われたり、花火を購入して楽しんでいたりします。

この11月5日が過ぎると、ロンドンの街なかではイルミネーションが点灯し始め
、いよいよ冬の装いとなります。

(ロンドン事務所所長補佐 高桑)

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