カテゴリー別アーカイブ: 環境・エネルギー

廃棄物管理政策の国際的な見直しを発表

2009年12月07日 

ジョン・ゴームリーJohn Gormley環境・遺産及び地方自治大臣は、11月19日、廃棄物管理政策Waste Management Policyの大幅な見直しに関するレポートを発表した。
 大臣の命により作成されたこのレポートは廃棄物管理政策全般にわたり、残留廃棄物の管理を最小限とし抑制する観点から検証したものである。
 このレポートはエウノミア研究コンサルタントEunomia Research and Consultingのドミニク・ホッグ氏Dominic Hoggが指揮する国際コンサルタントのメンバーとアイルランドのグループにより作成された。
 公表にあたり、大臣は「私は廃棄物管理政策の見直しを徹底的に行うことを決め、そのとおりのものとなった。エウノミアレポートEunomia Reportは変革への青写真を示している。廃棄物の収集・処理方法を変革することは、我々政府だけでなく経済にとっても有益である。新たな廃棄物処理産業において雇用が創出される。経済全体の競争力を高め、革新を起こし、やがて雇用の創出をもたらすだろう。」と述べた。
 大臣はまたEU目標を達成するため、埋め立てゴミへの課税を増やすことを発表した。課税額は、2010年までに1トンあたり30ユーロにまで増え、2011年までに50ユーロ、2012年までに75ユーロまで増える予定。
「政府は今年これまでに、焼却税の導入も決定した。実際の税率は発表したばかりの埋立税と関連付ける必要があるが、焼却税は1トンあたり20~30ユーロを想定している。」と大臣は話している。
 ゴームリー大臣は、新年の公表を視野に、まもなく政府の新施政方針演説を行う見込み。大臣は最後に、「エウノミアレポートは、アイルランドのゴミ処理をどのように転換するか、その出発点を打ち出したものである。我々は、有効で強固な方針を策定するために重要な基礎となる熟考された調査研究を得て、持続可能な包括的廃棄物管理を達成するための立法、制度、組織的な変革の青写真がある。」と締めくくった。

【出典】
アイルランド地方自治省(環境・遺産及び地方自治省)ウェブサイト
http://www.environ.ie/en/Environment/Waste/News/MainBody,21600,en.htm


「ローカルアジェンダ21 環境パートナーシップファンド」を発表

2009年07月30日 

ジョン・ゴームリー(John Gormley)環境・文化・自治大臣は、5月21日、地方レベルの環境水準の向上に貢献し、建物緑化や持続的なコミュニティを促進するプロジェクトやイニシアティブを取っている地域団体、個人、非営利団体、組織からの参加者を招いて、今年の「ローカルアジェンダ21 環境パートナーシップファンド」の詳細について発表した。

同省は、2009年は合計で35万ユーロの無償資金援助を行う計画である。自治体からの同額補助を合わせると70万ユーロのファンドとなる。
「ローカルアジェンダ21 環境パートナーシップファンド」は、地域レベルでの小規模な非営利の環境プロジェクトを支援することにより、持続可能な環境の発展を促進するものである。このファンドは1997年に65のプロジェクトに資金提供をして以来、様々な形で運営されてきた。2008年には支援したプロジェクトの数は387に達した。
地域の庭園や家庭菜園、たい肥計画、雨水を取り込むシステム、生態学的な教育の主導、環境に関する展示などに渡る、多種多様なプロジェクトと企画が、これまで何年もファンドにより支援を受けた。
「ローカルアジェンダ21は地域レベルで持続的な環境開発を行う一連のプロセスである。また持続的な環境開発の地方の意思決定に、地域社会がより多く参加するようになるためのアプローチである。」と大臣は述べた。
(支援を受ける)プロジェクトは、例えば、廃棄物、生物の多様性、気候変動や環境維持開発のような国の環境政策を補完する環境への意識付けと行動に焦点が当てられるべきである。
「地域の庭園や家庭菜園への関心レベルが非常に高まれば、国内や地域農産物の生産に関心のあるグループを特に勇気付けるだろう。自分の食材を育てることは、お金も節約でき、健康的な娯楽となり、地域共同体精神の向上と二酸化炭素排出の低減、そして食料の生産地から消費地までの距離を縮めるものである。」と大臣は付け加えた。

【出典】
アイルランド地方自治省(環境・文化及び地方自治省)ウェブサイト
http://www.environ.ie/en/Environment/News/MainBody,20312,en.htm#


「The National TidyTowns」について

2009年04月06日 

The national TidyTownsイニシアティブは、1958年に、アイルランド観光理事会(現在のFáilte Ireland)が、アイルランドの全てを祝際する全国フェスティバル「Tostal」の一環として始めた。世界で最も古い環境イニシアティブのひとつである。

・その前身は1953年から1957年にかけて行われた「National Spring Clean Campaign」であるが、「TidyTowns」はたちまちアイルランドで最も有名なローカルレベルの環境イニシアティブとなった。
・内容は、環境に配慮した、よりよい地域づくり活動についての、コンペティションなどである。
・その第一の焦点は、コミュニティたちがそれぞれの環境を改善し、住み働き訪問するのによりよい地域をつくることである。コンペティションの面は重要で、他のコミュニティと競い合うことで互いを向上させることができる。
・初年度の参加地域は52箇所に過ぎなかったが、その後増加し、今では毎年700地域の参加がある。地元地域のイメージアップになるため、人気がある。
・1995年以降、国の環境遺産地方自治省が所管し、ナショナルスポンサーのSuperValu、そして多くの他の機関とともに運営している。
・当初の理念「make your place a better place」は今に引き継がれている。
・2009年4月2日、John Gormleyアイルランド環境遺産地方自治大臣とSuperValuは、2009年の「National TidyTowns Competition」の詳細を公式に発表した。
・今年で51年目となる。
・今年は初めて、このコンペティションに、特別な気候変動賞が加わった。これは、コミュニティ・グループたちが、それらの二酸化炭素排出量を調べ、ローカルレベルでの気候変動問題への関心を高めるためのものである。また、コミュニティたちが他のコミュニティのベストプラクティスを共有することも目指している。

【出典】アイルランド地方自治省ウェブサイト
http://www.environ.ie/en/Environment/TidyTowns/


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