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ADレポート「イングランドを中心としたSTEM教育」

2021年11月03日 

ITや科学技術の発展が目覚ましい今日、世界のあらゆるところにおいて、ITに強く、多角的で柔軟な発想を持つ人材を育成していくことが求められている。

日本の文部科学省も、情報の活用により課題解決能力を養うことを目的として、STEAM教育を推進している。STEAM教育については,各国で定義が様々あるが、文部科学省では、「STEM(Science, Technology, Engineering, Mathematics)に加え、芸術、文化、生活、経済、法律、政治、倫理等を含めた広い範囲でAを定義し、各教科等での学習を実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科等横断的な学習」と定義している。平成29年には、小学校及び中学校の学習指導要領が改訂され、小学校では2020年度から、中学校では今年度からプログラミング教育が始まっている。

英国においても、日本のSTEAM教育とは異なるものの、STEM教育が推進されている。その背景には、デジタル化、ブレグジット、パンデミック等による労働力の不足とスキル持つ人材の不足が経済に影響を与えていることが挙げられる。英国の経済成長を支えるためには、スキルを持った人材を育成することが必要であり、2011年以降、大学でコンピュータサイエンス、エンジニアリング、化学、物理、生物などのSTEM科目を選択する学生がかつてないほど増加するなど、英国におけるSTEM教育の取り組みは、実を結んでいる。

英国において教育施策は、イングランド、ウェールズ、スコットランド、北アイルランドのそれぞれの地方政府により行われているため、本レポートでは、イングランドを中心としたSTEM教育の取組について紹介する。続きはこちらから。

(所長補佐 萩ノ脇 2021.11)

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