2015年度日英交流セミナー

国際交流

2015年度実施事業 ロンドン

2015年度日英交流セミナー 「Better Ageing in Japan and UK City Regions」

当事務所が2016年3月16日に主催したJLGC Seminarについて、セミナーの内容を紹介します。

日時: 2016年3月16日

場所: Church House (Dean’s Yard, Westminster, SW1P 3NZ)

参加者: 計82人

内容:

「Better Ageing in Japan and UK City Regions」をテーマとして実施した今年度のJLGCセミナーには日英の政府関係者、企業関係者、研究者らが参加し、高齢者にやさしい環境を生み出すために、都市圏において実現可能な取り組みの模索を行いました。

セミナーは、New Local Government Networkのサイモン・パーカー氏を司会者に迎え、6人のスピーカーによる報告、Q&Aセッション、ネットワーキングセッションで構成されました。それぞれのスピーカーの報告の要旨は以下のとおりです。

①Ms. Setsuko Saya (Head of the Public Governance and Territorial Development Division at the OECD) pdfプレゼン資料

・高齢化への対応において、国、地方レベルの協力が必要

・その上で、①国・地方レベルのリーダーシップ、②民間企業、③地域住民の草の根的取り組み、の3つがポイントになる

・日本と英国の今後の高齢化の進行について、OECDの予測を紹介。日本は2035年頃にピークを迎えた後、高齢化率は減少するが、英国は少なくとも2100年まではほぼ同じ率で年々高齢化が進行する。取り組む「高齢化」のターゲットをどの時点に設定するかも重要な要素となる

・政策を決定する市長は数年で変更になることが多い。高齢化への対策のためには、政策決定者が変更となっても継続可能な長期計画が必要

・自治体同士の横の結び付きも要素となる。高齢者に優しいインフラは、自治体間をまたいで提供されることが望ましいため

②Dr. Mayumi Hayashi (Institute of Gerontology at King’s College London) pdfプレゼン資料

・日本が高齢者、認知症患者に優しいコミュニティを作りだしている背景(世界で最も高齢化が進行している地域であること、独居者の増加、介護労働力の減少、増加する負債等)の説明

・自治体、企業、ボランティア、コミュニティの共同により高齢者に優しいコミュニティを作りだしている4つの先進事例を紹介。

・日英双方の高齢化社会に取り組む担当者に対する検討事項、学習機会の紹介等

③Ms. Reiko Shimoda (NEC Europe) pdfプレゼン資料

・2050年には世界人口の約70%が都市部に居住することとなる見通しと、英国、日本双方の都市がスマートシティを目指していく中で、NECとして両方の国を結ぶ役割を果たしたいというビジョンを紹介

・ブリストルとグリニッジのカウンシルとのパートナー事業の紹介を行い、ICTの技術、データを効果的に利用したアプローチの採用に伴い、カウンシル、NEC双方について生み出したメリットを紹介

・特に英国の自治体が予算削減を経験する中で、データの利用によりこれまでのサービスを安価、効率的に提供する手法をさらに多くのカウンシルと模索していきたいと展望を紹介

④Dr Anna Dixon (Chief Executive of the Centre for Ageing Better) pdfプレゼン資料

・よりよい高齢化社会へのアプローチのため、学術研究、実践に基づいた政策を模索する比較的新しい組織

・8,000万ポンドの宝くじ基金を活用して英国の14の地域で取り組んでいるプログラムを紹介

・プログラム実施においては、ただ事例を重ねるだけのアプローチを避け、コミュニティと深く関係を持ち、解決を模索し続けていることを強調

・具体例として、「グレーター・マンチェスター合同行政機構(Greater Manchester Combined Authority)」とのパートナーシップで取り組んでいる事業の概要を説明

⑤Mr. Kazuya Shima (Director of the Japan Local Government Centre) pdfプレゼン資料

・(一財)自治体国際化協会の概要紹介

・同組織の海外事務所の1つであるJLGCの取り組みの一環として実施するJapan Study Tourの紹介

・2015年度のJapan Study Tourが「高齢化」をテーマに山梨県を受け入れ自治体として実施したことを紹介

⑥Mr. Richard Elphick (Strategic Commissioner for the London Borough of Camden, 2015 Japan Study Tour’s participant) pdfプレゼン資料

・Japan Study Tourの参加報告

・高齢者施設のほか、視察の至るところで洗練された日本の技術、文化に触れることができたこと、抱いていた日本のイメージを上回る驚きに頻繁に出会うことができ、参加者の多くはとても高い評価を示していた

・高齢化問題については、英国、日本ともに進行するスピードや地域毎の高齢化率のばらつきが存在するが、日本の高齢化の方がさらに早いスピードで進行しているという印象を受けた

・英国における緊縮財政や移民の流入による人種の多様化、日本における低い出生率などの視察を通じて感じた日英の違いの紹介を行った

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