調査・研究

地方自治体等訪問

日独姉妹都市会議

2011年03月17日 

2011年2月8日(火)、ベルリンの在ドイツ日本大使公邸において、「日独姉妹都市会議」が開催されました。これは日独の交流の現状報告や意見交換を行うことにより日独交流の活性化方策を探ることを目的とし、日独交流150周年記念事業の一環として行われた会議で、日本と交流のある自治体を中心に36のドイツの自治体の市長や職員、ドイツ国内の独日協会の関係者、横浜市フランクフルト事務所、クレアロンドン事務所、国際交流基金ケルン日本文化会館、JNTOフランクフルト事務所等から、合計約70名が会議に参加しました。

冒頭、神余隆博大使が挨拶を行い、日独の交流の歴史に触れ、特に今後の日独交流を担う青少年交流の重要性について述べました。そして、シュマルシュティーク・前ハノーバー市長が、ともに戦争の惨禍を経験し世界平和の確立を目指して交流が始まったハノーバー市と広島市の姉妹交流について、ローゼンタール・ヴュルツブルク市長が、地域の活性化に貢献している大津市との姉妹交流についてスピーチを行いました。当事務所からは、藤島所長が自治体国際化協会の活動内容及び国際交流の支援、姉妹自治体提携状況、日英の姉妹都市交流事例等を紹介するプレゼンテーションを行いました。その中で、2007年の姉妹自治体交流表彰で総務大臣賞を受賞した鳴門市とリューネブルクの交流を優良事例として紹介したところ、交流事業で日本を訪問したことがあるというリューネブルク独日協会の方から、今後も友好交流を深めていきたいとおっしゃっていただきました。クレアのことを今回初めて聞いたという参加者も多く、クレアの事業をPRする絶好の機会でした。その後、日独の都市間交流の更なる活性化策を探るためのパネル・ディスカッションが行われました。当事務所からは、キルヒナー主任調査員がパネリストとして参加し、ドイツからのJET参加者の多くは国際交流員(CIR)で、日独の友好交流において重要な役割を果たしてきたことを紹介しました。
この会議に参加し、ドイツには古い歴史を持つ独日協会が存在し、民間レベルでの日独の交流を支えていることを深く理解できました。日独の自治体は厳しい財政状況に置かれていますが、参加者が交流の現状報告や問題点について意見交換を行うと同時に、日系の関係機関が情報交換することで連携強化を図ることのできる、このような機会は非常に重要であると痛感しました。

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